<No,0346>最近感じた「モヤモヤ」から気づいたこと

カメラマンとして活動していると、いろんな現場でいろんな人と一緒になる機会があります。
撮影の内容も規模もさまざま。
でも最近、あるイベントでの経験から、ちょっとした「モヤモヤ」が自分の中に残ってしまいました。

その現場では、私ともう一人のカメラマンが担当に入りました。
同じ会社からの依頼で、もちろん経験の違いはあるものの、報酬に大きな差があるわけではありません。
機材の質や撮影スピード、現場での動き方を見ていても、「私の方が…」という実感が正直ありました。
でも、話を聞くともう一方のカメラマンの方が仕事の件数が多いようにも見えて、「あれ?」と思う気持ちが拭えなかったのです。

その方自身はまだ経験が浅く、「修行中」と言いながらも、どんな仕事でも積極的に受けている様子でした。
その姿勢自体は悪いことではないし、私もかつてはそうだったのかもしれません。
でもやっぱり、しっかりと技術を磨いて、機材にも投資して、質の高い撮影を心がけてきた自分が、「同じように扱われてしまう現状」に、気分がさえなかったのも事実です。

とはいえ、今の取引先をすぐに変えるわけにもいかず、悶々とする気持ちを抱えたまま過ごしていました。

でも、ふと思ったんです。

このモヤモヤは、きっと「もっと良い環境で、自分の力をちゃんと活かしたい」という気持ちの裏返しなんだと。

悔しいけれど、こういう気づきがあるからこそ、
「いつかこの現状を、自分の力で超えてやる」と思える。

今すぐじゃなくても、ちゃんと準備をして、自分の価値を正しく伝えられる場所をつくっていく。
そのために、日々の撮影の中でクオリティを追求すること、信頼を積み重ねること、そして少しずつでも自分自身を発信していくこと。
それが、きっと未来の自分を助けてくれるはず。

同じように、報酬や評価に納得できない経験をした方も、もしかしたらいるかもしれません。
そんなときこそ、自分の力を信じて、一歩先へ進む原動力にしていけたらと思います。