最近、自分の頭の中を整理する時間が増えた。
忙しくなくなった、というより「余白を意識的につくるようになった」という方が近いかもしれない。
これまでの自分は、
写真を撮る → 仕事をもらう → こなす
その繰り返しの中で、ありがたい反面、どこか消耗していた。
仕事はある。
でも、積み上がっている感覚が薄い。
「このまま続けた先に、どんな自分がいるんだろう」と考えることも増えた。
今は、写真との向き合い方を少し変えている。
撮影そのものだけでなく、
教えること、場をつくること、誰かの一歩を支えること。
そういった役割に、自分の価値を置き直している感覚がある。
毎日フル稼働するのではなく、
週の中に学ぶ時間をつくり、
本を読み、資格の勉強をし、身体や感覚を整える。
効率だけを追うと、
人は意外と簡単に壊れる。
だから今は、
「続けられる形」を最優先にしている。
写真以外の世界にも、少しずつ足を伸ばしている。
山に入ること。
自然と向き合うこと。
命の重さや、人間の弱さを直視すること。
それはお金のためではなく、
自分の内側を一段深くするための時間だと思っている。
結果的に、
そうした経験が、写真や人との関わりに必ず返ってくると信じている。
これから何をやるのか、と聞かれることがある。
正直、全部を言語化するつもりはない。
まだ途中だし、育てている最中だから。
ただ一つ言えるのは、
「低単価から抜け出すこと」
「収入を自分でつくること」
「自分を磨き続けること」
「感謝されること」
この循環が回っていれば、
人は簡単には壊れない。
写真は、人生を豊かにする道具だと思っている。
写真に人生を奪われないように。
今は、そんな距離感で、
静かに次のフェーズに進んでいる。
